高年大学鯱城学園

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史跡散策Historic Site Walk

第4回校外学習 半田醸造文化を育む町巡り

2023-06-08

 江戸時代、半田周辺は酒や酢などの醸造業が盛んで、造られた醸造品は半田運河から弁財船で江戸へと運ばれました。
 運河沿いには今でも黒板囲いの蔵や豪商の邸宅が建ち並び、往時の姿を今に伝えています。
 今回は醸造文化が醸し出す情緒ある風景を楽しみながら散策しました。
 半田駅に降り立って、歩き出すとすぐ目に留まるのが、ひと際大きなビルのミツカン本社です。半田の街はミツカンの発展とともにあったと言っても過言ではありません。
 半田運河はきれいに整備されており、川沿いに黒塀の倉庫が並びます。ここでは過去映画のロケがあったとか。あいにく MIZKAN MUSEUMは休館日で外からの見学でした。

 ミツカン本社とミュージアム
 半田運河にて
 川岸から半田運河を望む

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 肥料商や味噌・醬油の醸造で栄えた豪商小栗家、今でも住居として使われています。
 萬三の看板と武者返しの屋根が印象的です。歩いているとミツカン創業家(一族)の日本建築の邸宅が目に付きます。往時は半田駅から他人の土地を通らずに自宅に行けたそうです。
 旧中埜半六邸は立派な日本庭園。半田駅前で一時期牛を飼っていたとか。
 国盛酒の文化館前で、明治天皇が陸軍の演習の視察にこの地にお見えになったとの説明を受けました。
 広大な旧中埜家本宅敷地の横を歩いたのちに、洋館の中埜家住宅を外から見学。この住宅は中埜半六が欧州留学中に見た住宅の美しさに魅了されて建築したと言われています。

 小栗住宅 前
 中埜半六邸
 中埜半六邸
 国盛 酒の文化会館前
 旧中埜家住宅前

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 郊外学習の終点、半田赤レンガ建物は、1898年にカブトビールの醸造工場として誕生し、レンガ建物としては日本で五本の指に入る規模を誇ったそうです。ビール工場の当時の遺構は現存数が少ないので、極めて貴重な建造物です。
 ここのシアターで建物とカブトビール(創業当時は丸三ビール)の歴史を学習し、建物中で昼食後、内部の見学を行いました。

 半田赤レンガ建物
 半田赤レンガ建物前で集合写真
 半田赤レンガ建物内部

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