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2025-07-01
令和7年6月24日~7月1日の一週間、たのしい短歌クラブロビー展を行いました。皆さんのお目に留まっていたら幸いです。お気に入りの一首はありましたでしょうか?
※クリックすると拡大することができます。
ロビー展の作品をこのページに上げておきますので、もう一度お読みください。
39期 園芸 青山 明
短歌とは何も知らずに踏み込めば皆と語らう穏やかな時
雪残る藤原岳に福寿草可憐に咲くも我ぬかるみに
39期 園芸 石原多美
一輪の嫁と選び気アナベルよま白く咲きて重ねた時間
ぐみの木を植えし亡き父酸っぱさとえぐみ残して実の成るを知らず
39期 美術 太田順子
目隠しに植えし紫陽花生い成りて今はいやしの白き花群れ
満目の紫陽花の青雨に溶け歩道を濡らし私を染める
39期 歴文A 川北芳裕
学舎の友と歩んだ山の数々心に残るは可憐な花びら
吹く風に誘われ伊勢へ歩き旅出だしは桑名の焼蛤
39期 美術 丸山裕司
曲水の宴憧れ平安の思いめぐらせ悠久のとき
汝はあざみ愛しき人よ憂いあり高嶺の花はふれるに触れえず
39期 暮らし 村崎幸一
遍路宿君を抱いて夢を見る艱難苦行の空海を追う
濁りたる河で沐浴する人と白衣の遺体共に漂う
(ガンジス河で小舟に乗って)
39期 美術 米久保千恵子
初恋は金木犀の並木道君と歩いた手も繋がずに
図書室で夢二と語りモネに逢いご飯を炊こう家に帰って
40期 美術 安藤てつを
ありがとう甘噛みされた指先に別れの言葉死して知る愚か
40期 歴文A 伊藤康信
ときめいて「たのしい短歌」初クラブ揃い優しさ武器に
週一の考え作るお弁当明日は鮭だ火加減注意
さあ行くぞミュージアム探検隊建物グルメ丸ごと楽しむ
40期 歴文B 津谷千代
にわか雨急いで駆け込む軒下に冷えた身癒す白いクチナシ
梅雨晴れの窓に差し込む光かな昔を偲ぶ文開く午後
40期 歴文A 中村京子
手探りの言葉を一枚づつ重ねあなたとわたし友達になる
春の日に初めて会いし人と行く地下鉄伏見に続く舗道を
40期 歴文B 福谷美子
新緑のさ庭に揺らぐ紫陽花のたまゆら清し若き日しのぶ
40期 暮らし 松浦みち子
あじさいの葉かげに宿るかたつむり不安背にのせ雨気ぐも見ゆ
亡き母の教え給ひし「言刃」の字生かすも殺すも「言葉」の重み