高年大学鯱城学園

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たのしい短歌Fun Tanka

雨もまた楽し、白川公園吟行

2026-06-02

台風が近づく、令和8年6月2日のこと。 あいにくの小雨模様となりましたが、総勢14名の仲間が集い、白川公園とその周辺施設への吟行会を決行いたしました。 「雨の日にしか出逢えない言葉がある」――そんなワクワクした気持ちを胸に、出発しました。

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散策の舞台は、緑息づく公園、噴水広場、科学館や美術館、そして歴史を感じるSL展示。 しっとりと濡れた新緑の美しさや、雨音に包まれる静寂など、五感が研ぎ澄まされるひとときでした。 一見、外出を躊躇うような天気だからこそ、メンバーの絆はぐっと深まり、特別な情緒が言葉となって溢れ出します。

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<吟行会創作短歌>

公園にひっそり咲きし紫陽花は雨に打たれて凛と背のばす
なつかしき蒸気機関車仕組みしる数多の挫折のりこえ進む
走行中煙やすすに悩みしを客車に座して談笑すなり
40期 松浦 みち子


白川の棒の肌は彫り深く絶滅展の日雨は冷たし
SL の硬い椅子に腰掛ける垂直だった頃の私
40期 大畑 仁志


公園の野うさぎの像伸び上がり高き欅のしずくにまみれ
にびいろの街の宙(そら)浮く銀色の球体のなか星座はめぐる
けやきの葉叩きし雨はつわぶきの円き葉ゆすり地表に落ちる
40期 中村 京子


科学館展示列車に友と座し青春時代の話題に笑顔
新緑にプラネタリウムの銀映えて宇宙の夢を秘めるが如く
40期 津谷 千代


雨のなか風舞うけしき感謝して短歌づくりに心晴れやか
40期 福谷 美子

雨傘の雫見やりて白川の戦時下模様短歌に詠みやと
40期 安藤 呈茶


台風を迎え撃つごと強者は棒の森へ吟行決行
40期 菊田 恵加


白川の雨に濡れたる木々の下(もと)色とりどりの傘の花咲く
白川の庭に佇む SLは百年(ももとせ)の日々何を見たのか
SLの動輪の音勇ましく響く汽笛は遠き日の夢
40期 小森 千鶴子


六月の雨のそぼ降る公園で一年の不運 土に還さむ
外は雨緑の中の美術館クレーの戯れ画ふと目に止まる
齢百ドイツ生まれのSLは若き日の旅覚えているか
41期 服部 誠


汽車語る目に少年の熱残し车体を「彼」とスタッフは呼ぶ
指折りつ言葉探しは雨音と古い旋律記憶形骸
41期 後東 久美子


静寂な森林(もり)とアートに包まれて喧騒忘れ白川パーク
小雨降る白川パーク訪ねれば奇抜なアートに近寄り難し
41期 松尾 裕


五月雨や白川公園緑冴え相合傘が怪しく揺れる
41期 村崎 幸一


降り注ぐ緑の雨よつややかに傘を避けてや浴びてみるかと
傘の中雨だれの音友の声柔らかく混じりポツポツ跳ねる
41期 中島 千族


雨の日の噴水誰も気にもせず、規則正しくただ飛び散りぬ。
雨に濡れ、新緑映える公園で、仰げばそこはステンドグラス。
41期 菅原 義信


雨の中野兎アートお出迎え五感を研いで吟行スタート
ブロンズ像金の翼の前に立ち羽ばたけるのか空を見上げる
41期 林 千羽瑠