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2025-10-16
以前に清須城も名古屋城もクラブの散策地として訪問しましたが、その後の整理の意味も込めて、遺跡調査の視点から両者の特徴を改めて学びました。講師は愛知県埋蔵文化財調査センターの城ヶ谷和広氏です。清須城は天正大地震で甚大な被害を受けたために、隣接の場所に新たに別の大きな城が築かれました。前期の城趾の発掘調査では、外堀や武家屋敷跡が見つかっており、後期の城趾では石垣や堀跡、武家屋敷跡、町家なども確認されています。名古屋城は今川氏の那古野城があった場所に、家康の号令の下、天下普請で築かれました。同時に清須越しで清須の町がまるごと移って城下町も形成されました。今は官庁街となっている三の丸で何ケ所か発掘調査されて、弥生から平安時代の建物、古墳、鎌倉時代の溝、戦国時代の薬研堀、江戸時代の土居、武家屋敷跡などが見つかっています。発掘された金箔瓦や陶磁器の現物も用意されて、講義の後に実際に手にすることもできました。
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