１年生にとっては初めての大舞台である文化祭、２年生にとっては最後の文化祭、鯱城ホールのステージで「秋のメドレー」「カントリーロード」「あの素晴らしい愛をもう一度」の３曲を演奏しました。　
　夏休み中も毎週のように練習した成果を見てもらおうと頑張って、総勢３１名全員が息の合った演奏へと挑みました。舞台練習、リハーサル、と２度のステージで徐々に演奏自体も向上し、曲間のスムーズな動きなども回を重ねる毎に上手になり、万全の体制で最後の本番を迎えました。会場には先輩方の姿も見えて、オカリナクラブのメンバーの歴史がまた一つ増えていくということに気持ちが引き締まりました。
　そうして迎えた本番ですが、本番は何が起こるか分かりません。一曲目のメドレーの途中で伴奏の音源が止まり、再度初めからやり直したため、トータルの演奏時間が規定の時間をオーバーし、最後の１０小節を残して幕が閉じてしまいました。それでも幕の内側で最後まで演奏しました。皆が満足できる演奏ができたとの思いが強かっただけに、演奏終了後どうして幕が閉まってしまったのかと悔しい思いがこみ上げてくるメンバーもいました。
　しかし指揮者の芹沢講師が皆を集め、「演奏のトラブルの責任はすべて自分にある」と頭を下げ、また文化祭パンフの裏表紙の「感謝」の文字を皆に見せて、ステージに立たせて頂いた感謝を忘れないようにと言われました。この言葉で多くの人の悔しい思いが感謝に代わって行きました。また一つのオカリナクラブの歴史が刻まれた瞬間でした。
　文化祭は大きな節目ではありますが、まだまだクラブは続きます。しっかり練習すれば良い演奏ができるという自信が着いたメンバーはこれからもオカリナを楽しんで続けていけると思います。

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