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2025-10-23
松坂屋創業者、伊藤次郎左衛門祐民(すけたみ)の別荘である揚輝荘は、大正から昭和初期の和洋折衷の意匠が凝らされた、見ごたえのある歴史的建造物でした。特に南園にある聴松閣(ちょうしょうかく)は、洋風建築に和の要素やインド、中国など世界各地の様式が取り入れられた建造物で、部屋ごとに異なった雰囲気が楽しめ、クラブ員それぞれが違った視点で思い思いに「ほー なるほど」と感嘆の声をあげていました。
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聴松閣の玄関扉や各階、各室の照明、床材、暖炉などの装飾の多様さと細部のこだわりに、当時の財力と繊細な美意識の高さが感じられました。地下にあるダンスホールは、洋風の華やかさと、地下とは思えない明るさが印象的で、当時の社交の様子を想像したり、こころは少しだけ異次元空間で遊んだりして楽しかったです。伊藤次郎左衛門は公職から身を引いた後は、財団の設立、国際交流活動、留学生の受け入れなどの社会活動に専念しました。熱心なガイドさんの約60分間に及ぶ館内の説明を聞きながら、国際的な交流の場、往時の華やかな揚輝荘に想いを馳せての見学は趣深いものがありました。
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建物を取り囲む広大な庭園は、都会の中にありながら静寂な空間を提供しており、特にこれからの紅葉の時期は風情ある景色が楽しめそうです。歴史とロマンが詰まった、多様な建築様式を一堂に見ることができる貴重な場所です。皆さんも是非ふらっと訪れてみてください。
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